術後合併症

術後に新たに発生した病気を術後合併症と呼びます。頻度は少ないですが、万が一起こった場合には早期の治療が重要となります。このため、手術後は定期的な診察が必要です。医師の指示通り必ず受診して下さい。

〇眼内炎

手術中や術後の経過中に細菌が眼内に入って感染することを言います。感染は術後2~3日で発生することが多いようです。感染をおこすと、点滴注射や再手術が必要となり、発見が遅れれば、失明することがあります。感染予防のため、必ず、指示通りの点眼や内服を行って下さい。

〇類嚢胞黄斑浮腫

手術の炎症が長く残ると網膜の中心部に炎症の影響が及び視力回復が遅れることがあります。この予防のため、術後には炎症を抑える点眼薬を少なくとも2ヶ月程度続けていただく必要があります。

〇水疱性角膜症

角膜の内皮細胞が手術により減少して角膜混濁をおこすことがあります。角膜混濁をおこせば視力が低下します。手術前に角膜内皮細胞を測定して、水疱性角膜症の危険性について検討します。

〇後発白内障

眼内レンズ挿入術後しばらくして、残した水晶体の袋に混濁を生じて視力が低下してくることを後発白内障と呼びます。後発白内障による視力低下はヤグレーザーという治療で回復します。一旦ヤグレーザーを行うと、以後後発白内障をおこすことはありません。

上部へスクロール